成功と失敗

TPSの導入に成功するのは3割らしい。
生産工程に、かつ、コンサルタントの指導を受けて、でも3割らしい。

TPSを単なる手法と捕らえ、かんばんだあんどんだとツールのみを導入することは結構簡単。しかし、TPS的なものの見方、考え方、行動が実現されない限り、TPSの本来の効果は出ない。

旧来の計画生産的な考え方に固執し、新しい考え方を実践の上で取り入れ、自らの血肉に出来ない組織は、所詮異文化を異文化として終わらせてしまう。

TPSには、完成度の高い基本的なツールはいくつかある。しかし、TPSはそれら完成度の高いツールを導入することでも運用することでもなく、実践して良いものはどんなものでも自らの血肉にしていくことこそが、TPS的な態度であるといえる。

そのため、TPSは製造・生産の現場だけでなく、ソフトウェア開発を含めた知的生産活動にも、応用可能な考え方だといえる。