第5章原則つづきのつづき
- 冗長性
冗長性はムダかといえば冗長性自体はムダ。しかしムダを極力排除しているといわれる生産ラインにもムダはある。タクトタイムにも余裕・ゆとりにあたる時間が盛られている。ギリギリの時間では人間はもたない。
- 失敗
失敗こそTPSの根源。失敗の許されない領域では、TPSは利用できない。まずやってみる。やってから考える。四の五の言ってないでやれば判る。そして目的・目標へ近づく。失敗しなければ閾も見えない。
- 品質
『品質とは、機能・納期・コスト・性能だ。トヨタではそう決まっている!』とあるトヨタの方に言い切られたことがある。
それはさておき、カイゼンの求める先は品質にある。カイゼンは単なる原価低減ではない。原価を下げ価格を下げるだけでは単なる価格競争に陥るのみ。性能・機能・納期を維持しつつ低減した原価は、新たな品質獲得への原資に充てられるのだ。
- 小さなステップ
進行管理を実施する上で必須。また、顧客が今必要な価値を提供し続ける上でも必須。人は必ず間違える。そして、間違えてカイゼンする。
正しい方向に進んでいることを確認し続けるために、小さなステップが必要なのだ。
- 責任の受け入れ
『成功も失敗も自分達のもの』
初出は、那須のケントベックでしょうか?